媚薬
愛の呪術・回春術・性医学とくれば、次にくるのは回春剤、そして媚薬でしょう。
およそ薬と名のつくものがつくられる場所で、回春剤・媚薬がつくられない所はないといってよい。
しかし、同時にこれほど効き目が曖昧な薬もないのです。
日本にも古代から存在していたと考えられ、『医心方』には粟角・附子・侠苓といった強精剤の処方が記されています。
江戸時代にはさまざまな媚薬が発売されており、名が知れているものだけでも、長命丸・神仙丹・陰陽丹・女悦丸・寸陰方・鴬声丹・緑鴬膏・延寿丹・蝋丸・人馬丹・喜命丸・思乱散・女乱香・帆柱丸・地黄丸・童女丹・如意丹・得春丹などがある(『世界大百科事典』による)。
『艶道通鑑』にも強力な精力剤として左黄円・地黄の名があがっています。
イカリ草を使った淫羊奮は、男根が怒るほど勃起させるといいます。
また、媚薬とまでいかないごく手軽な愛のテクニックも伝わっていたらしく、『好色重宝記』などには、女陰にすり下ろした里芋を塗ると女が喜ぶ、といったことが記されているのだけど・・・。
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